Buylocal不動産誕生秘話
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大阪阿倍野・昭和町。
築H5年/土地51坪/2階建/30畳超リビング
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昭和のまちのバイローカルを運営するビーローカルパートナーズの加藤です。
まずは、私たちがBuylocal不動産をなぜ始めたのかについて書きたいと思います。
以前の記事『Buylocal不動産始めます』にもその理由を多少書いているのですが、同じくビーローカルパートナーズの丸順不動産小山さんから、もう少し熱く語れとの司令もあり、今回はもう少し語ります。
ご多分に漏れず、この大阪の御堂筋沿線と言われる昭和町でも、空き家やオフィス商業ビルの2階以上の空き室が多くなってきています。
以前に書いた通りですが、やはり空き店舗が増えると地域として寂しいし、エリアの価値だって低下していく。良き商いが存在しづらくなって、そうすると自分たちの住むまちの資産価値も下がっていく。
これは私たちがバイローカルに取り組む大きな理由のひとつです。
良き商いを地域のみんなで守り育てていく。新しくて、大きくて、便利なのもいいし否定しないけれど、建物の新旧が混在していて、小さくて、手間のかかることも楽しいし、そっちの方が未来じゃない?っていうムーブメントです。昭和町エリアにしかない価値はそうやって作っていくしかない。
図にするとこんな感じ。
こうやって始まった、良き商いを守り育てるバイローカルは2018年で6年目。
そろそろ何か新しい事を始めよう。
バイローカルではこのエリアの良き商いを対象としているけれど、これからこのまちで商売をしたい、住みたいという方に、このエリアの不動産をどのように伝えていくのかよいのか。
これまでのように、価格やスペックや立地だけで不動産を伝えるだけではなく、バイローカルに取り組む私たちらしいエリアの不動産流通のあり方ってあるのではないか?という問題提起からBuylocal不動産の構想は始まりました。
ビーローカルパートナーズのメンバーの丸順不動産の小山さん、連・建築舎の伴現太さんは、このエリアの特徴である長屋再生を得意としています。
確かに長屋は昭和町エリアの特徴的な不動産であり、そのような不動産流通に特化していくのもひとつの考え方ですが、全ての人が長屋に興味があるわけではありません。もちろん、昭和町エリアの不動産は長屋以外の物件の方が多い。
では空き家や空き店舗、空き部屋を最近流行りのようにおしゃれにリノベーションして素敵な写真とともに打ち出していくのはどうか?。これも私たちが取り組みたいことではない。
そんな時に出会った物件所有者さんが口にした言葉があります。
不動産屋さんは、「売れないとすぐに価格を下げましょうと言ってくる」。
続けて、「創意工夫もせずに価格を下げるっていうのは商売人の感覚では理解できない」。
確かに、これまでの不動産は、もちろんスペックを上げる(リノベーションも含めて)こと以外では、売れない時には価格を下げることが常套手段となっています。
ここでハッと気づきました。
もっといろんな工夫やコンセプトを打ち出すことで、私たちらしい新しい不動産流通方法があるのではないか?
そして不動産を、ただ単純に駅からの距離や前面道路の幅、方位、
新築至上主義の日本では、以前の所有者のことなんて消し去りたいのが普通。でも、以前の所有者のことを語れる不動産の方が、かっこよくないですか?
ぼくが半年暮らしたイタリアでは、住まい手が、代々の所有者のことを語ることはステータスだったし(なんなら家具も)、例えば日本でも倉庫や工場をリノベーションした店舗なら、以前の使い方や思いが価値になる時代。
それがバイローカルに取り組む昭和町エリアでの、私たちらしい未来の不動産の選び方になるといいなと思っています。
『Buylocal不動産』は、売り手や貸し手である現在の所有者や入居者の気持ちを尊重して物件を扱っていきたいと考えています。またバイローカルで培ったこのまちの価値(魅力)を、物件とともに伝えることで、単なる売買ではなく、暮らしのあり方を提案できればと思っています。
さて、以上で『Buylocal不動産』 誕生の秘話は終わりたいと思いますが、みなさんにお願いがあります。
私たちの考える未来の不動産のあり方について、共感して頂ける方はぜひこのページのシェアをして頂けると嬉しい限りです。
第1弾として、昭和町2丁目の邸宅について連載しました。ぜひご覧ください。
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・02_リフォーム編
・03_昭和町快適ライフ
・04_勝手にリノベ編
・05_物件概要【注目!】
・06_趣味の世界
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それでは!